『口づけの魔法』感想

ひなたこうさん(クロスフォリオあります)による短編集、『口づけの魔法』についての感想です。

口づけをテーマにした作品集。
あたたかいおはなし、切ないおはなし、あります。

(BOOTH説明文より/現在完売?)

 画像でも書いたことですが、背景がついているのです! しかも、フルカラー!! なんて、贅沢ぜいたくな本なんだろうと思いました。カラーカバーに帯までついていて、その意味でも豪華な本です。これでワンコイン(500円)……だと? 投げ銭待ったなしでしたよね!

 なお、背景のほとんどが写真で、字が読みやすいように淡い色調に加工されているのですが、それゆえに初々しい恋模様が印象付けられます。それがまた、エモいです。

 前半が現代物、後半がファンタジー連作なのですが、前半はほのぼの系が多く、後半に切ない話が集まっている印象です。どちらも尊いけれど! うっかりもだえ転がっちゃうけれど!! 一話一話は140字らしいのに、情景が目に浮かぶようです。すごいですよね、この描写力。

 甘酸っぱい話でもだもだしたい方、手軽に萌えを摂取したい方は、ぜひ。