『SUNSHINE MOONLIGHT』感想

 ぐるぐるめーさん(個人サイト『暗国の杜』)の画集『SUNSHINE MOONLIGHT』について。クロスフォリオにて購入することができます。

2001年に描いた「藍の色」から始まり、2006年から2017年までに描いたぐるぐるめーのアート作品シリーズを一冊にまとめました。
全40ページ。B5判。明るい絵が多いです。

(クロスフォリオ紹介文より)

 明るく柔らかい色調で描かれた絵が多いです。が、おそらく題材は重いです。一枚の絵の中に光と闇が同居しています。いかにも、ぐるぐるめーさんらしい世界の表現の仕方だなと思います。

 描写そのものはとても丁寧で行き届いており、すごく目に楽しいのに、心にはずっしりとした後味が残ります。何かとてつもなく大きなテーマを抱えているのが伝わってくるのでしょうね。光と闇、なんて耳触りの好い言葉でなくて、世の中の格差とか、きっと、そんな感じの。

 扱い方次第ではとても泥臭くなりそうなテーマを、そうと思わせずに表現できるのが、ぐるぐるめーさんのすごいところだと思います。もう片方の画集、Give Me Lightより、一見一般受けしそうですが、これにハマる人はコアです、きっと。