短歌集
あまつちを めぐりにめぐる みずだから わたしのなみだ そらにかえして
車窓外 空も地面も 同じ青 やがて育む 黄金を思う
爽やかな 青の落ちてる 道端を 飛び越えはしゃぐ 黄色の帽子
東風吹いて 見上げた空に 桜舞う 行く先追えば 笑顔のアナタ
早くから 蝉は鳴く鳴く 陽も照って うっかり起きる 休日の朝
朝起きて 外は仄かに 暗いまま 白い吐息の 足音を聞く
まなぶたを とじてぐらりと ゆれるのは わたしのせかいか よのなかなのか
Tシャツで 見上げた先に 紅葉散る 揺らぐ天津地 平穏はいつ
薄墨を 頭上に透かし 仰ぎ見た にじむ景色で 空気を洗う
重いのは 水吸う服か 偏頭痛 今日も天では バケツが転ぶ
肩が凝る 行き過ぎもはや 頭痛する 漬物石が 不要な背中
占いに 天啓求め 試するも 人事尽くせと お叱り受ける